2019.10.23
【学校プールの歴史】腰洗い槽って知ってる?
こんにちは!
プールの授業、
きっと皆さん小学生や中学生の頃にあったと思います。
プールの授業で僕が思い出すのは、
やたら冷たかったシャワーと腰洗い槽、
(こんなやつ)
後は目を洗う謎の蛇口ですが
(洗眼器という名前みたいです)
皆さんはどんな思い出があるでしょうか?
僕が小学生の頃は当たり前に使っていた
腰洗い槽と洗眼器ですが、最近は使わない学校が主流です。
試しに会社の20代の後輩に腰洗い槽ってわかる?と聞いたら、
「腰洗い槽って何ですか?」
と世代差を感じる回答を頂きました。
そもそもなぜ腰洗い槽や洗眼器を使っていたのでしょうか?
腰洗い槽は一言で言えば
「体に付いた雑菌を殺菌消毒するため」
です。
プール自体にも当然、殺菌効果のある塩素は投入されてますが
腰洗い槽の塩素濃度はなんと、プールの約50~250倍!
この濃さで殺菌して、プールの水をきれいに保とうとしていました。
じゃあなんで今は使わないの?
殺菌しなくていいの?
と、疑問が湧くわけですが、
それは殺菌に対する理解が深まったからです。
大腸菌を付着させた水着で実験したところ
腰洗い槽に5分間浸した場合と30秒流水で洗い流した場合の除菌率が
ほぼ同じ
ということが分かりました。
同時に30秒~1分間程度、腰洗い槽に浸かっただけでは
充分な殺菌効果が得られない
ことも判明しました。
長時間、高濃度の塩素に浸かれば健康上のリスクは増えます。
以上のことからシャワーでしっかり洗い流せば大丈夫!
ということになり、腰洗い槽は使われなくなったのです。
今の小学生や中学生にとってみたら
腰洗い槽はプールに付いている謎の階段ということになりますね。
まさに昭和の遺物といったところでしょうか。
洗眼器については次回のブログで取り上げますね!
次回もお楽しみに!