2019.09.19
【プールの衛生管理】やっていますか?水質検査
水の中には多くの病原微生物がいるよ
と書きました。
だから薬品で殺菌消毒する訳ですが
衛生管理に関しては、国も黙っていません。
ちゃんと基準があります。
プールに関する国の衛生基準はこんな感じになっています。(読み飛ばして大丈夫です)
厚生労働省(遊泳用プールの衛生基準 抜粋)
1. 水質基準
(1) 水素イオン濃度は、pH 値 5.8 以上 8.6 以下であること。
(2) 濁度は、2 度以下であること。
(3) 過マンガン酸カリウム消費量は、1 2 mg/L 以下であること。
(4) 遊離残留塩素濃度は、 0.4 mg/L 以上であること。また、 1.0 mg/L 以下であることが望ましいこと。
(5) 塩素消毒に代えて二酸化塩素により消毒を行う場合には、二酸化塩素濃度は
0.1 mg/L以上 0.4 mg/L 以下であること。また、亜塩素酸濃度は 1.2 mg/L 以下であること。
(6) 大腸菌は、検出されないこと。
(7) 一般細菌は、 200 CFU/mL 以下であること。
(8) 総トリハロメタンは、暫定目標値としておおむね 0.2 mg/L 以下が望ましいこと。
更に、プール水の管理に関しては
2. プール水の管理
(1) プール水は、常に消毒を行うこと。また、遊離残留塩素濃度がプール内で均一になるよう管理すること。
(2) 浮遊物等汚染物質を除去することにより、プール水を上記 の水質基準に定める水質に保つこと。また、新規補給水量及び時間当たり循環水量を常に把握すること。
(3) プール水の温度は、原則として 22 ℃以上とすること。また、プール水の温度が均一になるよう配慮すること。
(4) プール水の水質検査は、遊離残留塩素濃度については、少なくとも毎日午前中1 回以上及び午後2 回以上の測定(このうち1 回は、遊泳者数のピーク時に測定することが望ましいこと。)を、水素イオン濃度、濁度、過マンガン酸カリウム消費量、大腸菌及び一般細菌については、毎月1 回以上の測定を、総トリハロメタンについては、毎年1 回以上の測定(通年営業又は夏期営業のプールにあっては6 月から9 月までの時期、それ以外の時期に営業するプールにあっては水温が高めの時期とすること。)を行うこととし、これらの測定は定期的に行うこと。利用者が多数である場合等汚染負荷量が大きい場合には、水質検査の回数を適宜増やすこと。
(5) (4)の水質検査の結果が、上記の水質基準に適合していない場合には、以下の措置を講ずること。
ア 水素イオン濃度、濁度、過マンガン酸カリウム消費量、一般細菌又は総トリハロメタンが基準値に適合しない場合は、補水、換水、循環ろ過の改善その他の方法により速やかに改善を図ること。一般細菌及び総トリハロメタンについては、特に塩素剤の濃度の管理にも十分留意すること。
イ 遊離残留塩素濃度が 0.4mg/L を下回った場合は、遊泳を一時中止し、塩素剤を追加するなどにより遊離残留塩素濃度を 0.4mg/L 以上としてから遊泳を再開すること。
ウ 大腸菌が検出された場合は、速やかに遊離残留塩素濃度を測定し、濃度が 0.4mg/Lを下回った場合にはイの措置を講ずること。また、0.4 mg/L 以上であった場合には、大腸菌の由来等を検討し、ろ過の改善等必要な措置を講ずること。
エ 二酸化塩素を消毒に用いる場合のイ及びウの適用については、「塩素剤」を「二酸化塩素」と、「 0.4mg/L」を「 0.1mg/L」と読み替えるものとする。 この場合において二酸化塩素濃度が 0.4mg/L を超えたとき又は亜塩素酸濃度が 1.2mg/L を超えたときは、二酸化塩素の注入量の調整や補水等によって速やかに改善を図ること。
(6) 水質検査の試料採水地点は、矩形のプールではプール内の対角線上におけるほぼ等間隔の位置 3箇所以上の水面下 20cm 及び循環ろ過装置の取入口付近を原則とすること。その他の形状のプールでは、これに準じ、プールの形状に応じた適切な地点とすること。
と、国の基準なのでとても細かいですが
ざっくりまとめると・・・
① pHは中性を保ってね!後の数値は基準値以下でよろしくね!
② プール水はいつも消毒をして、きれいな水を保ってね。
③ 遊離残留塩素は毎日、後の項目は月に1度は測ってね
④ 測った結果が悪かったら、対策してね。
こんな感じです。
ちなみに学校プールは別の法律で基準が定められているので
この衛生基準は当てはまりません。
しかし、文部科学省が出している
「水泳プールに係る学校環境衛生基準」
を見てみると・・・
書いている順番は違えど、基準値は結局同じです。
水質検査、やってます
さて、色々なところで実施されている
水質検査ですが、
もちろん当社でも取り扱っています。
今までそこまでPRしてこなかったので
ご存じない方多いと思いかもしれません。
ですがちゃんとありますよ。
しかも結構安価です。>詳しくはこちら。
採水は施設でしていただき
検体を検査機関に送る宅配型です。
もちろん衛生基準で定められた項目は
しっかり検査するのでご安心ください。
採水容器も事前に送付し、
検体送付用の送り状もお付けしています。
施設の方には【採水→検査機関に送付】だけしていただければOKです。
ちなみにこの採水時に
少し気をつけてほしいのが、
手洗いです。
検査結果で一般細菌が多く検出されることが、たまにあります。
これ実は、手に付着していた細菌が原因であることが多いです。
採水した時に、手の細菌が入ってしまうのです。
なので、採水の前には手洗いをしっかりして下さい。
また当社には、水質のプロもいますので、
検査結果が悪かったけど、どうしたらいいだろう?
毎日の管理は?
どの薬品を使えばいいかわからない。
などの水質のお困りごとにもお答えしまので
いつでも三立を頼ってくださいね。
是非一度お試し下さい。