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2019.10.30

【学校プールの歴史】まだまだあるよ!昭和の遺物!

前回に引き続き、

学校プールの歴史~昭和の遺物編~

を今回もやっていきます。

 

前回は、昭和世代には当たり前だった腰洗い槽が

今はもうすっかり使われなくなって

「腰洗い槽ってなんですか?」

と言われる始末というお話をしました。

今回は昭和の学校プールに欠かせないこれ!

洗眼器のお話です。

洗眼の新常識

洗眼器って何?という人のために解説すると

この不思議な形の蛇口はプールからあがった後

目に入った塩素を洗い流す為に

プールサイドにズラーっとならんでいました。

蛇口をひねると両側に空いている十字の穴から

ピューっと水が出てきて、両目を一度に洗えるスグレモノでした。

 

実は僕、この洗眼器が苦手でした。

加減してひねると水の勢いが弱くて全然洗えないし、

ちょっとひねりすぎると、恐ろしい勢いで水が出るしと

よくこんなので目を洗えるなと幼いながらに思ってました。

 

現在、多くの学校やスイミングスクールでは

プールのあとは水道水で目を洗うようにと

指導していません。

研究によると、目を水道水で50秒以上洗った場合

「ムチン」(オクラやナメコのネバネバ成分です)と呼ばれる

目の粘液が洗い流され、角膜が傷つきやすくなることがわかりました。

つまり、洗いすぎるとかえって細菌やウイルスに

感染しやすくなる

ということです。

 

ただ、50秒以上も目を洗うことなんて、まずないです。

やりすぎると良くないよ

くらいに覚えていて下さい。

 

プールの後に目を洗うのはなぜ?

目を洗うこと自体は悪いことではないです。

そもそも涙には洗浄効果があるので

水道水でわざわざ洗わなくても問題ないということです。

 

逆に、プールのあと「目に違和感がある」「目が気持ち悪い」

等の症状がある場合はプールの塩素濃度が高いせいだと考えられるので

すぐに水道水で洗った方がいいです。

 

昔の学校プールはそこまで塩素管理がしっかりしていなかったことと

ゴーグルが使用禁止だったので

感染症を防ぐためにもしっかり洗う必要があったのです。

 

今は塩素管理がしっかりされていることや

ゴーグルの使用が一般的になったので

そこまで神経質に洗う必要がなくなったわけです。

 

昔の常識って知らない内に役に立たなくなるものですね!

次回は学校プールの歴史そのものについてお話しします。

お楽しみに!

 

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